マイホームの立地選びに後悔してしまったという人の意見や失敗談を一覧にして紹介します。
「立地選びの後悔ポイントも把握したうえで、より満足度の高いマイホームを手に入れたい」という方にとって必見の内容です。
目次
1.マイホームの立地選びに後悔した人の意見一覧
マイホームに関する後悔において、「立地」は設備や間取りなどと同様に意見/失敗談が多く寄せられるポイントです。
そのため、マイホームの建築で後悔したくない方は、立地選びの対策をしっかりと把握しておきましょう。
まず本章では、マイホームの立地選びに後悔した人の意見や失敗談として、以下の7つを取り上げます。
- 1.日当たりが悪くて後悔
- 2.通勤時間が長くて後悔
- 3.子供の通学が不便で後悔
- 4.近隣にスーパーやドラッグストアがなくて後悔
- 5.騒音に悩まされて後悔
- 6.水はけが悪くて後悔
- 7.災害発生のリスクが高くて後悔
上記7つの立地選びに関する後悔ポイントを把握して、満足のいくマイホームづくりにつなげましょう。
もしもマイホームの土地を探している段階であれば、後悔ポイントを把握しておくことで、好条件の土地が出た際にスピーディーに決断できるはずです。
(1)日当たりが悪くて後悔
マイホームの立地選びにおける後悔ポイントの代表例は、日当たりの悪さについてです。もともと、日当たりは時間帯や季節などによって変化します。
計画段階で日当たりを念入りに確認する方は多いですが、マイホームを建築した後にはじめて
- ・「夏の西日がきつい」
- ・「隣家の影響で日の当たる時間が短いために冬は電気代がかさむ」
などのトラブルに気が付くケースは少なくありません。
(2)通勤時間が長くて後悔
マイホーム建築予算の都合により立地を郊外で妥協したケースに多い後悔ポイントが、会社までの通期時間の長さについてです。
昨今ではコロナ禍の影響でテレワークが推進されているものの、通勤は基本的に毎日行います。
マイホーム購入前は「通勤時間を我慢すれば良い」とつい頑張ってしまいがちですが、いざ生活が始まって毎日の通勤に時間をかけていると、次第に無理が生じます。
あまりにも通勤に時間がかかると疲労やストレスが蓄積する原因になるだけでなく、家族との団らんの時間を削る必要性も生じるため注意が必要です。
通勤時間に関する感覚は人それぞれですが、理想は30分程度です。とはいえ、立地選びは予算に大きく関わるため、目安として1時間以内に収められると、ストレスの溜めすぎによる後悔を回避できます。
(3)子供の通学が不便で後悔
子供がいる家庭では、マイホームの立地選びに失敗した結果、通学の不便さで後悔するケースもあります。子供に通わせたい学校があるならば、その学校の近隣にマイホームを構えると良いでしょう。
一般的に小学校/中学校/高校までは自宅から通学する子どもが多いですが、中でも小学校までの距離が遠いと低学年の時は非常に大変です。
また、子供が高校生になるとバスや電車などを利用するケースが想定されますが、これを見越して通学に利用できる公共交通機関の有無もチェックしておきましょう。
(4)近隣にスーパーやドラッグストアがなくて後悔
特に立地を郊外に選んでマイホームを建ててしまうと、近隣にスーパーやドラッグストアがなくて後悔するケースが多いです。
車を所有している場合を除いて、食料品や生活必需品の買い出しは大荷物になればなるほど大きな負担がかかります。
そのため、マイホームの計画段階から、買い物のシミュレーションを入念に行っておきましょう。
(5)騒音に悩まされて後悔
マイホームの立地選びに関する後悔として、騒音に悩まされている方も非常に多いです。
幹線道路や高速道路などが近くにあるケースではマイホームを建てる前から騒音の予想が付くものの、たとえ細い道であっても交通量や人の往来が多いケースがあるため注意する必要があります。
また、マイホームの近くに学校がある場合には、チャイムや運動会などのイベントで発生する音に悩まされる可能性もあります。
(6)水はけが悪くて後悔
マイホームの立地次第では、水はけの悪さに後悔するおそれもあります。特に庭の土が粘土質だと、雨が降った後に庭の水がはけにくいです。
もしも庭の水がはけずにたまってしまうと、地盤の緩みにつながる可能性もあるため注意しましょう。
また、水はけや日当たりが悪いと、夏場を中心に蚊/ダンゴムシ/毛虫などが多く発生したり、室内に大量のアリが侵入してきたりする恐れもあります。
虫が苦手な方であれば、害虫の発生しやすい立地は避けるべきでしょう。
(7)災害発生のリスクが高くて後悔
マイホームの立地選びに関する後悔の中には、災害発生のリスクに悩まされているという意見も存在します。
- ・マイホームの近隣に大きな川がある
- ・地盤の緩んだ土地がある
こういう場合、水害や土砂崩れなどの被害に遭う可能性が高いです。
災害の危険性については各自治体がハザードマップにまとめているため、これを活用して災害発生のリスクを確認しておきましょう。
災害が全く発生しない土地を探すのは非常に難しいですが、災害のリスクを踏まえながら各種保険でカバーするなど柔軟な対応を検討しましょう。
以上、マイホームの立地選びに後悔した人の意見を取り上げました。紹介した意見や失敗談をもとに、自身のマイホーム計画で後悔につながるポイントはないか確認してみましょう。
2.マイホームの立地で後悔しないための対策
マイホームの立地選びに後悔した人の意見を踏まえて、本章では効果的な対策を3つ取り上げます。
- 1.さまざまな時間帯・季節を考慮する
- 2.通学路は距離だけでなく人通りや交通量も確認する
- 3.電車を利用しなくても駅近の物件を検討する
それぞれの対策を把握して、マイホームを立地選ぶ際に取り入れましょう。
(1)さまざまな時間帯・季節を考慮する
これは、主に日当たりに関する後悔を回避するための対策です。前述のとおり、日当たりは時間帯や季節などによって変化します。そのため、
- ・朝と夕方および夜
- ・夏と冬
というように、時間帯や季節の条件を変えながら日当たりの状態を確認しましょう。
上記の対策を講じるには多くの時間や手間がかかりますが、日当たりはマイホームを建ててしまうと変えられない条件であるため、怠らずに実施しておくことをおすすめします。
(2)通学路は距離だけでなく人通りや交通量も確認する
子供がいる家庭の場合、通学路は距離だけでなく、人通りや交通量なども確認しましょう。例えば、
- ・薄暗くて人通りが少なく、危険な道はないか
- ・トラックやバスなどの大型車両が頻繁に通行する道はないか
こういった点も確認しておくと、子供の通学に関するトラブルの回避につながります。
このときは、実際に子供が利用する通学路を歩いて現地調査を行うと想定外の気付きが得られる可能性もあります。まずは、マイホーム検討地周辺の通学路を一度歩いてみると良いでしょう。
(3)電車を利用しなくても駅近の物件を検討する
マイホームの立地を選ぶ際、駅近の物件に決めると後悔の回避につながります。なぜなら、駅近の立地には、以下のようにさまざまなメリットがあるためです。
- ・土地の値段が下がりにくい
- ・売却時に売れやすい
- ・周辺にスーパーやドラッグストア、コンビニなどがある可能性が高い
- ・駅周辺は将来的に便利になる(活性化する)可能性も高い
- ・夜道の危険度が低い
これらのメリットが得られるために、ほとんどの方は便利に生活できます。とはいえ、非常に便利な一方で土地の値段が高い傾向にあるため、予算に応じて検討すると良いでしょう。
3.マイホームの立地で後悔したときの解決法
これまでマイホームの立地選びで後悔してしまった人の意見/失敗談や後悔を避けるための対策などを紹介しましたが、すでに後悔していて悩んでいる方もいるはずです。
そこで最後に、マイホームの立地選びで後悔してしまったときの解決法として、以下の2つを取り上げます。
- 1.マイホームを賃貸に出す
- 2.マイホームを売却する
「マイホームなんて、建てなければ良かった」と後悔してそのまま住み続けるよりも、早期のタイミングでこれらの対策を講じて新たな生活への再出発を図った方が、結果的に満足するケースもあります。
これら2つの方法を把握して、マイホームの立地選びに関する後悔の解消につなげましょう。
(1)マイホームを賃貸に出す
「マイホームの立地に後悔しているので引っ越したいものの、家自体は手放したくない」という方には、賃貸に出すという解決法がおすすめです。
マイホームを賃貸に出す場合、契約期間が満了になると家を明け渡してもらえるため、将来的にはマイホームに戻る選択肢も採用できます。
また、賃貸によって、継続的な家賃収入が得られるという点も大きなメリットです。たとえマイホームのローンが残っている状態であっても、家賃収入をローンの返済に回せるうえに余った分は貯蓄できます。
とはいえ、マイホームを賃貸して賃料を得たとしても、さまざまな費用が別途かかるため実質の利益はそれほど多くないです。
例えば、所得税/住民税/固定資産税といった税金および、家の修繕費/損害保険料/不動産会社への業務委託料/ローンの利息などの費用を支払うと、利益はほとんど残りません。
そのため、不労所得を増やす目的でマイホームの賃貸経営を行うのは得策ではなく、あくまでも将来的にマイホームに戻りたいケースにおいてのみ賃貸を検討すると良いでしょう。
(2)マイホームを売却する
「マイホームの立地に後悔しているのですぐにでも引っ越したいものの、資金不足で悩んでいる」という方には、思い切ってマイホームを売却する選択肢がおすすめです。
マイホームを売却するメリットは、家の売却代金を住宅ローンの返済や引っ越し費用などに充てられることから住み替えしやすくなる点にあります。
マイホームの売却後は家の管理も不要となるため、管理にかける費用や時間的コストなども省けます。
新築のマイホームの場合、売却は非常にもったいなく感じてしまいためらう方もいますが、その一方で築年数が浅ければ浅いほど高値で売却しやすいことも事実です。
つまり、早期にマイホームを売却すると高く売れやすいため、引越し先の購入や賃貸などの選択肢が広がります。
以上、マイホームの立地選びで後悔したときに採用できる2つの解決法を紹介しました。これらの解決法を早期に講じることが、再出発への鍵を握っています。
4.マイホームの立地で後悔を避けるには専門家に相談すべし
この記事では、マイホームの立地選びに後悔してしまったという人の意見や失敗談をまとめて紹介しました。
「立地選びの後悔ポイントも把握したうえで、より満足度の高いマイホームを手に入れたい」という方は、しっかりと把握しておきましょう。
取り上げた意見や失敗談をもとに、マイホームの立地選びで後悔しないための対策を講じることが大切です。
また、すでに後悔していて悩んでいる方は、マイホームの賃貸および売却という解決法を講じて再出発を図ることもひとつの方法だといえます。
もしもマイホームの立地選びに関する後悔ポイントに不安があれば、専門家に相談すると良いです。
中でもマイホームの予算や住宅ローン選びに通じる悩みについては、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)への相談をおすすめします。
監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽