悪質業者の見分け方 カモにされないために

マイホーム購入を考えていて「悪質な業者に騙されたらどうしよう。どんなことに気をつけたらいい?」「変な業者に騙されたくない」と心配している方は多いようです。

残念ながら、世の中には悪質な業者が存在します。

悪質な業者は、必要でない費用を請求するなど、平気でお客さんを騙します。

このような業者にあたってしまうと、満足のいくマイホームを購入することはできません。

そこでここでは、悪質な業者のカモにならないために気をつけたい6つのことを紹介します。

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目次

  1. 1.不要な手数料がないかチェックする
  2. 2.「仲介手数料無料」は価格相場に気をつける
  3. 3.即決を迫る不動産会社には注意
  4. 4.資料記載の周辺環境は疑うこと
  5. 5.1社の不動産会社だけでは判断しないこと
  6. 6.相場より割安な物件には気をつける
  7. 7.まとめ

1.不要な手数料がないかチェックする

悪質な業者のカモにならないために、不要な手数料がないかチェックするようにしましょう。

悪質な業者は、諸費用の中に「ローン代行手数料」など、本来必要のない費用を忍び込ませて請求することがあるからです。

マイホームを購入する際にかかる主な費用は、以下の通りです。

・印紙代
・登録免許税
・司法書士報酬
・仲介手数料(中古物件の場合)
・不動産取得税
・固定資産税
・手付金
・住宅ローン関連費用(事務手数料、保証料、団体信用生命保険料、火災保険料など)

聞いたことがない費用を請求された場合は、他の不動産会社に聞くなどして確かめましょう。

また、請求書や明細書、契約書等は隅々まで確認するようにしてください。

2.「仲介手数料無料」は価格相場に気をつける

中古物件を探す際は、仲介手数料無料の業者に気をつけてください。

仲介手数料とは、中古物件を購入した際に仲介業者に支払う手数料のことです。

「売買金額×3%+6万円+消費税」が上限となっており、3,000万円の物件であれば約105万円です。

購入者にとっては、仲介手数料は安いほど嬉しいものです。

仲介手数料無料にしている優良な不動産会社もたくさんあります。

しかし、なかには手数料分を販売価格に上乗せしている悪質な業者もあります。

本来かかる仲介手数料以上の金額を販売価格に上乗せし、お客さんには仲介手数料無料をアピールして成約へ結びつけるのです。

仲介手数料無料の場合は、販売価格が周辺相場より高くなっていないか確認するようにしましょう。

3.即決を迫る不動産会社には注意

「今日にでも契約をしないと、この物件はすぐに売れてしまいます。」「こんな物件は他にないので、早く入居できるようにすぐにでも契約をしましょう。」など、即決を迫る不動産会社には注意が必要です。

即決を迫るのはお客さんのことを考えてではなく「早く契約しないと他社にとられてしまう」「今月のノルマ達成がかかっている」など、自分たちの利益しか考えていないことが多いからです。

よほどの人気物件であれば別ですが、そうでない場合は、即決しなくても物件はそう簡単になくなりません。

騙される可能性もありますので、即決を迫る不動産会社とは距離を置いた方がいいでしょう。

4.資料記載の周辺環境は疑うこと

物件資料に記載された周辺環境は、実際に歩いて自分の目で確かめましょう。

悪質な業者が、既に倒産しているお店を載せたりするケースがあるからです。

物件を少しでも魅力的にするために、意図的に昔の情報を掲載したりします。

資料に載っている情報が本当かどうか確かめるようにしてください。

 

5.1社の不動産会社だけでは判断しないこと

不動産会社を選ぶ場合は、複数の業者を比較するようにしましょう。

「複数の不動産会社を比較するのは面倒」「きっとどの不動産会社も一緒」など、安易な考えで不動産会社選びをすると、悪質な業者にあたる可能性が高くなるからです。

複数の不動産会社で以下のポイントを比較すれば、悪質な業者を回避でき、優良な不動産会社を見つけやすくなります。

・実績
・評判
・営業マンの対応
・費用

満足のいくマイホームを購入したいのであれば、手間や労力をかけてでも優良な不動産会社を探すことが大切です。

必ず複数の不動産会社を比較するようにしてください。

 

6.相場より割安な物件には気をつける

周辺相場より割安な中古物件を勧める不動産会社には注意しましょう。

・近隣トラブルがある
・事故物件である
・室内の湿気がすごい
・1日中騒音が聞こえる

など、相場より安い物件は、安いなりの理由があるからです。

問題がなく魅力的な物件であれば、価格を下げなくても買い手は見つかります。

買い手が見つからないため、価格を下げて魅力を作っているのです。

割安でも問題のない物件はたくさんありますが、悪質な業者が問題を抱える物件を処分するために勧めてくることがあるため、割安物件は慎重に判断しましょう。

7.まとめ

ここでは、悪質な業者のカモにならないために気をつけたい6つのことを紹介しました。

悪質な業者に騙されないためにも、ここで紹介した内容を参考にして不動産会社選びや住宅購入を進めてみてください。

また、住宅購入の前に無理なく返せるマイホーム予算を考えましょう。

 

監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽

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