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マイホーム購入相談事例(ケース001):40代夫婦(夫:就労、妻:主婦、子一人)

専門家にマイホーム購入いついて相談する夫婦

マイホーム購入相談事例(ケース001):40代夫婦(夫:就労、妻:主婦、子一人)

■相談時の収入と予算


世帯年収1000万円、マイホーム予算3600万円

■相談のご依頼内容


中古住宅を申込し購入予定です。
子1人年長で、夫は49歳で定年65歳まで残り少ないです。
妻は専業主婦です。
住宅ローンは何年の固定金利か、
変動金利は何を選んだら良いのか、
団信は何を選べば良いのか、教育費もこれからかかるので
定年近くなった時の繰り上げ返済、
おすすめの借入先等をご相談したいです。
平日幼稚園のおむかえまでの時間帯でご相談できると助かります。

■ファイナンシャルプランナーによるチェックポイント


夫が50代目前のため世帯年収が高くなっています。
一方で、マイホーム予算が3600万円のため、
年収の3.6倍であれば余裕で返済できると思う人もいるかもしれません。

このご家庭が今後直面する問題はいくつかあります。
以下に気になる点や注意点を書き出してみました。

  • 定年まで16年と短い
  • 定年時に退職金はいくら支給される?
  • 60歳定年ではないか?60歳以降に再雇用だと収入が激減する
  • 50歳や55歳で役職定年はないか?役職定年後の収入を確認する必要がある
  • 49歳の場合、多くの銀行では住宅ローンの完済年齢が79歳であり、
    最長30年の借り入れが可能だが、35年ローンではないため返済額が多くなる。
  • 79歳まで住宅ローンを払える余裕があるか確認が必要
  • 妻は働けないか、子供が何歳から働けるか、働くといくら稼げるか試算が必要
  • 子どもの進学をどのように考えるか、何にお金をかけたいか
  • 子どもにはどんな成人になってほしいか
  • 子どもの進学は、夫婦と同じにするか、最近の教育事情に沿ったものにするか夫婦で話し合う必要がある
  • 子どもが大学進学時期に夫が定年退職しており教育費だけでなく生活費の準備が必須

■返済期間を変えての住宅ローンの返済額の確認


3600万円の住宅ローンを借りた場合

0.5%の変動金利で30年ローンだと
毎月の返済は107,780円です。

25年ローンだと返済額は127,681円
20年ローンだと返済額は157,656円
となります。

妥当な返済期間は何年でしょう。

ご自分でエクセル等で計算することもできるのですが、
夫だけの考えで買ったり、
妻が先行き不安で買ってしまうと、
客観的な視点が不足します。

住宅購入とは利害関係のないファイナンシャルプランナーであれば、
先行きが厳しい場合でも、率直に教えてくれるでしょう。

■家を買うときは、教育と老後予算も同時に確認しよう!


このご家庭で一番の問題は、
老後の生活費が確保できるかどうかです。

老後資金が確保できないと、
住宅の維持ができない可能性があります。

また、マンションであれば修繕積立金が高騰し、
家賃負担ほどになってしまうこともザラです。
中古マンションの修繕積立金を事前に調べておくと、
住宅ローンの返済が完了した後も、
どのくらいの支出が残るのかイメージしやすいでしょう。

このご家庭の場合、
賃貸継続と購入のパターンから比較した方がいいでしょう。
地域によっては、通勤を考慮しなければ格安で家を買うことも
できるかもしれません。

執筆:高橋成壽(ファイナンシャルプランナー)

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