「住宅ローンの返済が苦しい…」と感じているあなた。毎月の支払いに追われ、心に余裕がなくなっていませんか?住宅ローンは多くの方にとって人生最大の買い物です。住宅ローンの返済が苦しいと感じることは、誰にでも起こり得ます。しかし、対処法を知らないまま放置すると、家計が破綻し、最悪の場合マイホームを手放すことにもなりかねません。
この記事では、住宅ローン返済が苦しいと感じている方に向けて、原因・共通点・やってはいけない行動・具体的な対策をわかりやすく解説します。
最後まで読めば、「自分が今できること」が必ず見つかります。
1. 住宅ローン返済が苦しくなる理由
まずは、なぜ住宅ローン返済が苦しくなるのか、よくある原因を整理しましょう。原因はたった2つしかありません。それは「支出の増加」と「収入の減少」です。
- 子どもの教育費が増えた
- 生活費が物価高で上昇
- 負担する税金が増えた
- 社会保険料率が高くなった
- 転職・退職で収入が減った
特に最近は物価上昇や教育費の負担増で、当初の返済計画通りにいかないご家庭が多いです。
借入時の見込み違い
- ボーナス払いを当てにした返済計画
- 今後の収入増を前提にした無理なローン設定
「当時は払えると思ったけど、実際はきつい」というパターンは非常に多いです。特に、子供の誕生前、子供が小さいころはあまりお金がかからないことから、資金計画が甘くなりがちです。
金利上昇の影響
変動金利で借りている場合、金利が上がると月々の返済額が増加します。2024年から住宅ローン金利が上昇しているため、5年125%ルールが適用されない住宅ローンでは、すでに返済額が増えているようです。
2. 返済が苦しい家庭の共通点
住宅ローン返済で苦しんでいるご家庭にはいくつかの共通点があります。それは生活費の見直しができていないこと。
「ローン返済で家計が苦しい」と言いながら、通信費・保険料・サブスクなど固定費の見直しが進んでいないケースが多いです。
繰り上げ返済を無理に実行
「早く返したい」という思いで、無理な繰り上げ返済をして生活費が圧迫されている家庭も。特に物価上昇で家計が赤字になっているご家庭が増えつつある印象です。
相談先を知らない
返済が苦しくなっても、誰に相談すればいいか分からず一人で抱え込む人が多いのが実情です。あなたが加入した保険の担当者、住宅会社から紹介されたファイナンシャルプランナーに連絡してみてはいかがでしょうか。最悪の場合は、最終手段として住宅ローンを借りた銀行に相談し、返済計画の見直しをお願いしてください。それでも住宅ローンの支払いが苦しい場合は、自宅を売却することも視野に入れるべきでしょう。
3. 住宅ローン返済が苦しい時にやってはいけないこと
返済が苦しいとき、焦ってやってはいけない行動があります。カードローンやキャッシング、消費者金融で借りることです。これは、やってはいけません。「ダメ、ぜったい」「返済のために借金をする」ことは、返済額の雪だるま化を招くだけです。
安易に自宅を任意売却する
冷静な見直しをせず、マイホームや資産をすぐに売却するのは危険。売却損が出て借金が残るケースも。任意売却専門の業者は、自宅を売らせるのが仕事です。安易に自宅を売却すると、大切な自宅を失うばかりでなく、残った借金を返済することになり、夫婦の仲も悪くなり離婚につながる可能性もあります。
誰にも相談しない
相談せずに放置すると、延滞→ブラックリスト入りなど取り返しのつかない事態になります。カードローンやキャッシングをしなければならない場合は、銀行に相談しましょう。
4. 今すぐできる具体的な解決策3選
では、返済が苦しいときに具体的にできる対策をご紹介します。
① 毎月の返済額を減らす「条件変更」
リスケジュール(返済条件変更) と呼ばれる方法で、銀行と交渉し、
- 返済期間の延長
- ボーナス払いの停止 などを行うことで、月々の負担を軽減できます。
▶︎ 金融機関に相談すれば、多くの場合親身に対応してくれるでしょう。
② 低金利か、より長期の住宅ローンへの借り換え
- より低金利の住宅ローンへの借り換え
- より長い期間の住宅ローンへの借り換え
いずれも、一定のコストがかかりますが、手元に預貯金がある場合は有効な手段です。
③ 家計を徹底的に見直す
意外と多いのが固定費の無駄。
- 保険の見直し:葬式代、老後資金の積立をあきらめましょう。
- サブスク整理:スポーツクラブ、動画視聴などいったんやめませんか?
- 電気・通信プラン変更:携帯電話料金はキャリアではなく、格安会社にしませんか?
- お小遣い:夫婦それぞれ聖域になっている場合が多いです。この機会に予算を減らしましょう。
まずは月1万円の固定費削減、毎月2万円の家計改善を目指しましょう。
5. 相談先・支援制度まとめ
「どうしたらいいか分からない」という方は、早めに第三者に相談しましょう。
金融機関の返済相談窓口
借り入れ先の銀行・金融機関には必ず返済相談窓口があります。延滞前でも相談OK。
市区町村の無料相談窓口
多くの自治体で生活再建相談を実施。家計全体の見直しもサポート。
ファイナンシャルプランナー等の専門家
家計・ローンの専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すれば、具体的な再建プランが立てられます。家計相談は、日本FP協会の無料相談、家計改善が得意な女性FPを日本FP協会のCFP認定者検索システムから探すといいでしょう。CFPへの相談は通常有料ですが、金融機関所属のFPは家計改善のノウハウを持ち合わせていませんので、有料で相談されることをお勧めします。多くの女性FPが親身に相談に乗ってくれるでしょう。
6. よくある失敗例と再建プラン
最後に、実際によくある失敗とそこから立ち直った事例をご紹介します。
よくある失敗例
- 借換えようとしたが諸費用をはらうゆとりがない
手数料があることを知らずに金利がさがるとヌカ喜び。手数料が払えず、借り換えできず。 - 食費の削減だけで限界に
生命維持に必要な食費の削減だけで根本解決せず、再び苦しくなる。 - 誰にも相談せず自己判断で売却
ネット検索していたら、キーワードから任意売却業者の広告を発見。安易にマイホーム売却後、残債だけが残る。
成功した再建事例
Aさん(40代・共働き家庭)
収入減でローン返済が厳しくなり、FPに相談。家を買う前に加入した、葬儀代と老後資金のための保険を解約し、毎月5万円の家計改善に成功。3か月で家計の黒字化に成功。
【まとめ】
住宅ローン返済が苦しいと感じたら、放置せず行動することが大切です。
✅ 無理な繰り上げ返済や借金はNG
✅ 条件変更・借り換え・家計改善を検討
✅ 専門家への相談で早期解決
今すぐできる対策から始めて、安心できる暮らしを取り戻しましょう。