住宅ローン契約前の注意点!審査や返済額に影響する事とは?

住宅ローンに関する情報を集めていて「住宅ローンを賢く利用する方法は?」「住宅ローンはどんなことに気をつけたらいい?」など、疑問を持っている方は多いでしょう。
住宅ローンの選び方や借り方ひとつで、毎月返済額や総返済額は大きく変わります。
少しでも負担を減らすために、住宅ローンを賢く借りるコツを押さえておくことが大切です。
そこでここでは、住宅ローンを賢く借りる6つのコツを解説します。

目次
- 1.転職や独立する前に住宅ローンを利用する
- 2.使っていないカードローンは解約しておく
- 3.複数の住宅ローンを比較する
- 4.金利プランは慎重に選ぶ
- 5.完済時期は定年を目安にする
- 6.毎月返済額は現在の家賃以下に抑える
- 7.まとめ
1.転職や独立する前に住宅ローンを利用する
近々、転職や独立を考えている方は、実行する前に住宅ローンを利用することをおすすめします。
転職や独立をすると、すぐには住宅ローンの利用が難しくなるからです。
多くの金融機関では勤続年数2〜3年以上ないと、住宅ローン審査が通りづらくなります。
そのため、転職をして勤続年数が短い間は審査通過は難しいです。
また、法人代表や個人事業主だと、決算書や確定申告が3期以上必要になることが多いため、独立後すぐの住宅ローン利用も簡単ではありません。
審査のことを考え、住宅ローンは転職・独立前の利用を検討しましょう。
2.使っていないカードローンは解約しておく
使っていないカードローンの枠がある場合は、住宅ローンの申し込み前に解約しておきましょう。
カードローンの利用状況や利用枠は信用情報に載っており、審査ポイントの1つになるからです。
使用していないとはいえ、カードローンの枠があると「カードローンなどの借り入れをして返済できなくなるのでは?」「返済能力が低いのでは?」など、心象はよくありません。
審査に影響がありますので、使っていないカードローンを解約した上で住宅ローンの申し込みをしましょう。
3.複数の住宅ローンを比較する
住宅ローンを借りる際は複数のローン商品を比較しましょう。特徴や金利が異なるためです。
「普段利用している金融機関だから」「比較が面倒だから」と、比較せずに住宅ローンを決めてしまうと、金利など借入条件が不利なローンを利用する可能性があります。
住宅ローンは借入金額が多く返済期間が長いため、金利がわずかに違うだけで毎月返済額や返済総額は大きく変わります。
必ず複数の住宅ローンを比較して、自分に有利な条件のローンを利用するようにしましょう。
4.金利プランは慎重に選ぶ
住宅ローンの金利プランは「全期間固定金利型」「固定金利期間選択型」「変動金利型」と3つあり、それぞれで特徴が異なります。
・全期間固定金利型:返済期間中金利が一定で返済額が変わらない。
・固定金利期間選択型:3年や5年など一定期間の金利は同じ。その後は固定金利期間選択型か変動金利型を選択する。
・変動金利型:目先の金利が低い。金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直しがある。
どの金利タイプを選ぶかで、毎月返済額や総返済額が変わります。
返済額を固定したい場合は全期間固定金利型、積極的に繰上返済をしたい場合は変動金利型など、目的や状況に合わせて慎重に選ぶようにしましょう。
5.完済時期は定年を目安にする
住宅ローンの完済時期は、定年を目安にしましょう。
定年後は現役時代よりも収入が減り、年金だけではローン返済が難しい可能性もあります。
そのため、定年までに完済できるのが理想です。
ただし、定年を完済目安にすることで返済負担が大きくなりすぎる場合は、定年を超えてでも35年の返済期間を設定しましょう。
たとえ、当初の完済予定時期が定年後であっても、積極的に繰上返済をすれば定年までに完済することは可能です。
将来の生活を楽にするためにも、繰上返済を活用して定年までの完済を目指しましょう。
6.毎月返済額は現在の家賃以下に抑える
住宅ローンを利用する際は、毎月返済額を現在の家賃以下に抑えることをおすすめします。
・ローン返済額が上がる可能性がある
・ローン返済額以外に税金等がかかる
・先々収入がどうなるかわからない
上記のような理由からです。
全期間固定金利型であればローン返済額は上がりませんが、変動金利型や固定金利期間選択型であれば、金利が上がり返済額が増える可能性があります。
また、毎月の住宅ローン返済以外に、次のような費用がかかります。
・固定資産税、都市計画税
・管理費、修繕積立金、駐車場代 ※マンションの場合
・リフォーム、修繕費用
そのため、住宅ローン返済だけでも厳しい場合は、これらの費用を負担できず、破綻するリスクもあります。
そして、現在の収入を将来も維持できるとは限りません。
失業や転職等で収入が激減することも考えられます。
このような理由から、住宅ローンの毎月返済額は現在の家賃以下に抑えるようにしましょう。
まとめ
ここでは、住宅ローンを賢く借りる6つのコツを解説しました。
これからマイホーム購入や住宅ローン選びを進めていく方は、ここで紹介した内容を参考にしてみてください。
また、住宅購入の前に無理なく返せるマイホーム予算を考えるようにしましょう。
監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽
