戸建ての中古物件探しのポイント!築年数と土地の状況に注目

戸建ての中古物件を探す際、築年数については気になる方が多いと思います。
では築何年の物件が理想でしょうか?また、築年数以外に注意する点は何があるでしょうか。
ここでは戸建ての中古物件探しのポイントについて紹介します。

目次
1.戸建て住宅の価値変動について
はじめに、戸建て住宅の資産価値の傾向について紹介します。
■新築戸建ての資産価値
まず新築の戸建てですが、購入後、10年程度で資産価値が急落する傾向にあります。
したがって10年以内に売却する場合、資産価値の差額を現金で補填しなければならない可能性があります。
10年以降は資産価値の減少が緩やかになるため、売却する場合は10年以上を目安に考えるとよいでしょう。
■中古戸建ての資産価値
次に中古の戸建てですが、販売時に既に資産価値が減少した状態で販売されるため、資産価値の減少は緩やかになります。
したがって、中古物件を売却する場合に売却損を抑えられたり、利益が出る場合もあります。
このような傾向から、将来、住み替えなどで売却することを考える方は中古物件がおすすめです。
2.築15年前後が中古物件のキーワード
■築15年がおすすめな理由
資産価値として考えた場合、中古物件のねらい目は「築15年前後」と言われています。
その理由は、前述の住宅の価値変動の関係で築15年前後で資産価値の減少が落ち着いてくる物件が多く、購入時と売却時とで費用が変わらなかったり、利益が出る場合があるためです。
■資産価値の例外とは
ただし、ここで注意が必要なのは、東京オリンピックや大阪万博などの一大イベントが控えている地域では、前述の価値変動の傾向が当てはまらない場合があることです。
このような地域はイベント後に大きく値下がりする可能性があるため、対象物件の新築時の価格などを調査し、価値変動の傾向を確認するようにしましょう。
3.土地の状況も中古物件では重要なポイント
中古の戸建て物件の場合、価値のほとんどを土地が占めている物件が多くあります。
したがって、土地の状況についてはよく確認する必要があります。
まず「駅からの距離」は必ず確認するようにしましょう。
駅からの距離が遠い場合、一般的に交通の便が不利となり、資産価値が保てない可能性が高いためです。
次に「地盤の強さ」「道路の幅員」についても確認するようにしましょう。
対象の土地が何らかの警戒区域であるかどうか、土地に隣接している道路の幅員は4m以上あるかどうかで資産価値が変わります。
どちらも契約前に説明する「重要事項説明書」に記載がある内容のため、契約前に確認するようにしましょう。
4.まとめ
中古の戸建て住宅は資産価値の観点では新築の戸建て住宅よりも有利となります。
将来、住み替えを考えている方は築15年前後の中古物件を検討してみるとよいでしょう。
また、中古物件は土地の状況が重要です。
失敗するリスクを減らすなら、駅の近くにある物件を優先的に選ぶとよいでしょう。
住宅購入の前に無理なく返せるマイホーム予算を考えましょう。
監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽
