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マイホーム購入でローンに後悔した事例!失敗を避ける対策も紹介

マイホーム購入時のローン選びに後悔してしまった人の事例および対策などを紹介します。

マイホーム購入後、住宅ローンの支払いが大きな負担となり後悔した」というトラブルを回避したい方にとって必見の内容です。

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目次

1.マイホーム購入のローンと金利に関する後悔

家のミニチュアとノート

はじめに、マイホーム購入におけるローンと金利に関する後悔を取り上げます。そもそもマイホームの購入で住宅ローンを組む際の金利には、

  • ・固定金利
  • ・変動金利

この2種類が存在します。これら2つの違いを把握できていないままローンを選んでしまうとマイホーム購入後に後悔するケースが多いです。

ここからはそれぞれの特徴や選ぶべきケースを詳しく紹介します。

(1)固定金利の概要/選ぶべきケース

固定金利とは、マイホーム購入における住宅ローンの借入時より、あらかじめ決められた期間において金利が固定されるタイプのローンをさします。

固定金利の期間中は世の中の金利水準がどれほど上昇/下降したとしても、金利は見直されないために返済額は変動しません。

【固定金利のメリット】

  • ・安心感が得られる
  • ・収支計画が立てやすい

【固定金利のデメリット】

  • ・変動金利と比べて金利が高い傾向にある
  • ・将来的に低金利で推移すると変動金利よりも返済額が多くなる

これらの特徴を踏まえると、

  • ・将来的に高額な出費(教育費など)が想定される
  • ・毎月の返済額が多いと家計に大きな負担がかかる

このようなケースにおいて固定金利を選んでおくと、マイホーム購入時のローン選びで後悔を避けられる可能性が高いです。

(2)変動金利の概要/選ぶべきケース

変動金利とは、マイホーム購入における住宅ローン返済途中に、定期的に金利が見直されるタイプのローンをさします。

金利は半年ごとに見直されて、金利が低下すれば返済額は減少し、金利が上昇すれば返済額は増加するというシステムです。

【変動金利のメリット】

  • ・固定金利と比べて金利が低い傾向にある
  • ・将来的に金利が上昇しなければ低金利のままで返済できる

【変動金利のデメリット】

  • ・将来的に金利が上昇するリスクが付きまとう
  • ・金利上昇により返済額が増加すると、返済にかかる負担が大きくなる

以上を踏まえると、

  • ・ある程度資産に余裕がある
  • ・夫婦ともに正社員で今後も共働きを継続するつもりでいる

このようなケースにおいて変動金利を選んでおくと、マイホーム購入時のローン選びで後悔を避けられる可能性が高いです。

2.マイホーム購入でローン選びに後悔した事例

財布の中を見て悲しむ男性

本章では、実際にマイホーム購入でローン選びに後悔してしまった事例として、以下の4つを取り上げます。

  • 1.多く借りすぎてしまった
  • 2.世帯年収が減少してしまった
  • 3.万が一の事態を想定していなかった
  • 4.ローン以外の必要費用を考えていなかった

これらの事例を把握したうえで、自身のケースに該当する要素がないか検討してみましょう。

(1)多く借りすぎてしまった

マイホーム購入時のローン選びに後悔した代表的な事例に、「ゆとりを持って返済できないほど多く借りすぎてしまった」ケースが挙げられます。

これは、例えば「マイホームは人生で非常に大きな買い物であるため、多少予算を超えても妥協したくないと思い数百万円規模で無理をしてローンを組んでしまった」という後悔事例です。

ローンを運営する金融機関側からすると、より多くの金額をより長い期間貸すほど利益が得られるため、なるべく多く借りて欲しいと考えています。

そのため、借入額を抑えるための助言を受けられるケースは少なく、むしろ限度額ギリギリでローンを組むよう勧められるケースが多く見られます。

したがって、マイホーム購入時に金融機関の提案を丸呑みにしてローンを組んでしまうと、日々の生活が苦しくなるおそれがあるため、返済できる金額なのかどうか必ず自身でチェックしてください。

(2)世帯年収が減少してしまった

マイホーム購入時の住宅ローンは、35年〜50年という長い期間で設定される場合もあります。

そのため、たとえローン設定時にプランをしっかり組んでいても、返済期間中に世帯年収が急激に減少するケースは珍しくありません。

例えば、「子供の誕生により共働きではなくなった」「転職した」「病気にかかってしまった」といった理由によって、世帯年収が減少する可能性は十分にあり得ます。

とはいえ、将来的な世帯年収の予測や収入の激減を防ぐ対策の実施は、非常に難しいです。

後悔を最小限に食い止めるためにも、マイホーム購入時に住宅ローンを借りる際のリスクは事前に把握しておきましょう

(3)万が一の事態を想定していなかった

マイホーム購入時のローン選びでは、自身や家族に万が一の事態が発生して後悔するケースも存在します。

「ガンなどの大きな病気にかかるかどうか」「事故に遭うかどうか」などの予測は誰にもできませんが、「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信で住宅ローンを組んでしまうと後悔につながりやすいです。

マイホーム購入時にローンを組む段階で全く対策を講じなかった場合、万が一の事態が発生してもローンの支払いは免除されません。

そのため、「自分だけは大丈夫」という意識を改めて、「万が一の事態が発生するかもしれない」という考え方でローンを選びましょう。

例えば、住宅ローン専用の生命保険である団体信用生命保険疾病特約付きの商品を選んでおくと、後悔を避けられる可能性があります。

(4)ローン以外の必要費用を考えていなかった

マイホームの維持には、住宅ローンだけでなくランニングコストとしてさまざまな費用が発生します。

しかし、マイホーム購入時の費用のほとんどは住宅ローンが占めるため、ランニングコストを把握できずに後悔してしまうケースが多いです。

マイホームを購入するうえで住宅ローン以外に発生する費用には、主に以下の項目が挙げられます。

  • ・修繕費
  • ・保険
  • ・固定資産税
  • ・都市計画税

このうち修繕費について紹介すると、築10年を目安として家の外壁や屋根にメンテナンスが必要です。修繕費の金額は家の規模により異なりますが、事前に100万円程度と認識しておくと後悔を避けられます。

そのほか、内装にも修繕が必要です。例えば、畳の張り替え/雨戸の交換/バスユニットの交換などが求められます。内装の修繕については、築30年程度で総額500万円〜700万円ほどの費用が必要です。

3.マイホーム購入でローンに後悔しないための対策

複数の一万円札と通帳

マイホーム購入時の住宅ローンで後悔している状態は、いい換えると「ローンの支払いで大きな負担がかかっている状態」のことです。

つまり、この後悔を避けるには、無理なく支払い続けられるローンを組まなければなりません。そこで本章では、確実に支払いを続けられるローンを組むための対策として、以下の2つを取り上げます。

  • 1.ローンの借入額を少なくする
  • 2.適切なローンを選び設定する

それぞれの対策について、順番に詳しく紹介します。

(1)ローンの借入額を少なくする

まずは、マイホーム購入のために借り入れるローンの金額を少なくすることが大切です。これにより、ローンに潜むリスクを低下させられます。

ローンの借入額を少なくするには、頭金を増やすと良いでしょう。頭金として現金で支払う金額が多ければ多いほど、住宅ローンの借入額が減少するうえに返済期間も短くて済むため、結果的に支払総額を減らせます。

そして頭金を増やすには、

  • ・入念な計画のもとで事前に貯蓄しておく
  • ・住み替える家をなるべく高額で売却して元手を増やしておく

という対策も効果的です。

(2)適切なローンを選び設定する

次に、確実に支払いを続けられる額がどれほどなのか、現実的な借入額を知ったうえで適切なローンを選ぶことが非常に大切です。そのためには、将来設計を厳しい目で検討しましょう。

例えば、子供の誕生や進路次第では、将来的に家計の支出が急激に増加します。そのため、

  • ・教育費の想定金額
  • ・共働きの可否
  • ・完済する年齢
  • ・万が一の事態発生時に使う備え

などについて、それぞれ検討しなければなりません。

このときはただ漠然と検討するのではなく、厳しい目で予測することで将来の状況との乖離を埋められます。現時点だけでなくローン完済までの状況を考えたうえで、借入可能な金額を算出してください。

なお、一般的に住宅ローンの借入可能額は、「年間返済額が総収入の35%〜40%以内」が大まかな目安です。

とはいえ、しかし無理なく支払えるという観点から考慮すれば、理想の借入額は上記よりも減少します。理想的な借入額の目安は、以下のとおりです。

  • ・年間返済額が総年収の20%〜25%
  • ・返済総額が年収の5倍程度

つまり、ローンの借入可能額は「ゆとりを持って返済できる金額」とは異なる、という点に十分注意しましょう。

4.マイホーム購入でローンを滞納すると起こり得ること

差押予告

マイホーム購入においてローンを滞納すると起こり得る流れは、大まかに以下のとおりです(金融機関によって異なります)。

1〜6カ月間の滞納督促状が届く
6~7カ月間の滞納住宅ローンの一括返済を求められる
7~8カ月間の滞納代位弁済される
8~9カ月間の滞納マイホームが競売にかけられる

なお、ここでいう競売とは、住宅ローンの担保となっているマイホームを強制的に売り出す行為をさします。競売に出される物件は、確実に売却するために売却相場よりも安い価格に設定される仕組みです。

つまり、競売に出されると、売却額で返済できる金額も少なくなります。もちろん、売却額で不足する分は一括返済を求められるため注意しましょう。

5.マイホーム購入のローン選びは専門家に相談すべき

専門家にマイホーム購入いついて相談する夫婦

この記事では、マイホーム購入時のローン選びに後悔してしまった人の事例および対策などをまとめて紹介しました。

「マイホームの購入後に、住宅ローンの支払いが大きな負担となり後悔した」というトラブルを回避したい方は、しっかりと把握しておきましょう。

取り上げた事例をもとに、マイホーム購入時のローン選びで後悔しないための対策を講じることが大切です。

なお、マイホーム購入後に住宅ローンが思うように支払えない状況に陥った場合、まずはローンを運営する金融機関に相談しましょう。

これにより、支払いの延期/返済スケジュールの見直しなどを実施してもらえるケースがあります。

また、もしもマイホームの予算や住宅ローン選びについて悩み/不明点があれば、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)への相談をおすすめします。

監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽

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