「家賃より安い」は要注意!ローン返済額以外の費用とは?

不動産会社のチラシやWebに「家賃より安い」と載っていることがありますが、安易に信用して購入をすると、返済難になり破産する恐れがあります。
なぜなら、住宅ローン返済以外の費用は考慮されていなかったり、非常に低い金利で試算されているからです。
ここでは「家賃より安い」に惑わされないために知っておきたい知識について、解説します。

目次
1.マイホームを買うと住宅ローン以外にも費用がかかる
マイホーム購入後にかかるお金は、住宅ローンだけではありません。毎月のローン返済額に加えて、以下の費用が発生します。
・管理費
・修繕積立金
・駐車場代
・固定資産税
・保険料
将来的にはリフォーム費用もかかります。
マンションの管理費や修繕積立金に関しては、金額が上がる可能性もあります。
これらの費用を考えずにローンを利用してしまうと、返済が困難になり破産する恐れもあるため注意が必要です。
予算を立てる場合は、住宅ローン返済額以外にかかる費用も考慮するようにしてください。
2.「家賃より安い」では済まない
一戸建てやマンションのチラシに「家賃以下の返済」「家賃より安い」など記載がありますが、迂闊に信じるのは危険です。
なぜなら、
・ローン返済額以外に費用がかかる
・低い金利で試算してある
などがあるためです。前述の通り、マイホームはローン返済額以外にも様々な費用がかかります。
マンションであれば、管理費や修繕積立金、駐車場代でかかる費用は2万円〜3万円です。
また、チラシに掲載されている返済シミュレーションは、非常に低い金利が適用されています。
実際に利用するローン金利が掲載分より高いと、返済負担も大きくなるので注意が必要です。
このような理由から、不動産会社のチラシやWebに掲載されている「家賃以下の返済」を簡単に信じてはいけません。
様々な費用や利用するローン金利を適用してシミュレーションを行い、冷静に判断することが大切です。
3.まとめ
「家賃より安い」は不動産会社がよく使う広告のうたい文句です。
実際には、ローン返済額と費用で家賃以上になることが多く、場合によっては負担が大きくて返済困難に陥ります。
自分事に当てはめて冷静に考えることが大切です。
ローン返済以外の費用や実際に利用する金利を考慮した上で、住宅購入の前に無理なく返せるマイホーム予算を考えましょう。
監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽
