住宅購入のタイミング~今後の住宅価格の動向と変動要因

同じ条件の家を買うなら、できるだけ安く購入したいですよね。
住宅価格は、材料費や人件費、需給バランスの変化で変動します。安いタイミングで購入できれば、返済負担が軽減され、その分家計に余裕が生まれます。
ここでは、マイホーム購入前に知っておきたい住宅価格の動向や変動要因について解説します。

目次
住宅価格は住宅ローン利用額増減に直結
マイホームを購入する際、多くの人が住宅ローンを利用します。
住宅価格はローン利用額に直結するため、住宅価格の変動で毎月の返済負担が大きく変わります。
・住宅価格が上がる:ローン利用額が増える
・住宅価格が下がる:ローン利用額が減る
となるため、いかに住宅価格が安い時期に購入できるかで、返済負担を抑えることが可能です。
例えば、固定金利1.5%で返済期間35年、元利均等返済の場合、ローン利用額によって返済額は次のようになります。
・3,500万円:毎月返済額107,164円 総返済額45,008,901円
・3,800万円:毎月返済額116,350円 総返済額48,866,777円
・4,000万円:毎月返済額122,473円 総返済額51,438,816円
ローン利用額が300万円増えると毎月返済額は約0.9万円、総返済額は約385万円、利用額が500万円増えると毎月返済額は約1.5万円、総返済額は約640万円も高くなります。
住宅価格が安い時期に購入できれば、返済負担を大幅に軽減できますので、マイホーム購入のタイミングは非常に重要です。
住宅価格は上昇傾向
近年、住宅価格は上昇傾向です。
価格上昇の主な要因は、日銀の金融緩和や建築資材や人件費の高騰、海外投資家による不動産投資などのオリンピック特需です。
住宅金融支援機構の「2019年度フラット35利用者調査」によれば、注文住宅は6年連続上昇、マンションは7年連続上昇など、新築・中古問わず、ほとんどの物件の購入価格は上昇を続けています。
まとめ
今後、住宅価格は上がるかもしれませんし、下がるかもしれません。
現時点で将来価格を正確に予測することはできませんが、様々な価格変動要因や景気動向に目を配ることが大切です。
そうすれば「これから上がりそう」「下がりそう」など、自分で価格動向を予想できるようになり、購入タイミングを決める1つのポイントになります。
大事なのは価格が上がっても下がっても、返済できる予算・シミュレーションを立てておくことです。
住宅購入の前に無理なく返せるマイホーム予算を考えましょう。
監修:ファイナンシャルプランナー(FP) 高橋成壽
